インフルエンザは回復してきているはずなのに、
「熱がぶり返した」
「咳がひどくなってきた」
と感じることはありませんか?
その場合、二次感染(細菌性肺炎など)が起きている可能性があります。
この記事では、インフルエンザ後に注意すべき
二次感染を疑うサインと、
受診の目安について解説します。
二次感染とは?
二次感染とは、
インフルエンザウイルスによって弱った気道や肺に、
細菌などが後から感染することを指します。
特に、肺炎や細菌性気管支炎が問題になります。
二次感染を疑う主なサイン
次のような症状がある場合は注意が必要です。
- いったん下がった熱が再び上がってくる
- 高熱が3日以上続く、または再燃する
- 咳が悪化している
- 黄色や緑色の痰が増えてきた
- 胸の痛みがある
- 息切れ、呼吸が苦しい
- 全身のだるさが強くなっている
特に、
「回復していたのに再び悪化する」
という経過は、二次感染を強く疑います。
肺炎を疑うポイント
次の症状がそろう場合は、
肺炎の可能性があります。
- 持続する高熱
- 強い咳と痰
- 呼吸が速い、浅い
- 動くと息苦しい
- 胸痛(深呼吸で痛む)
これらがある場合は、
早めの受診が必要です。
二次感染を起こしやすい人
次のような方は、
二次感染のリスクが高くなります。
- 高齢者
- 乳幼児
- 心疾患・呼吸器疾患・糖尿病などの基礎疾患がある
- 免疫力が低下している
- インフルエンザの回復が遅れている
治療はどうなる?
二次感染が疑われる場合、
抗菌薬(抗生物質)が必要になることがあります。
インフルエンザそのものには抗菌薬は効きませんが、
細菌感染が加わった場合は別です。
医師が診察や検査(胸部X線など)を行い、
必要に応じて治療方針を決めます。
様子を見ていいケース
次のような場合は、
経過観察で問題ないことが多いです。
- 咳は残っているが徐々に軽くなっている
- 発熱がない、または微熱のみ
- 全身状態は良好
まとめ
インフルエンザ後に、
症状が再び悪化する場合は二次感染を疑います。
特に、発熱の再燃、咳の悪化、息苦しさがある場合は、
早めに医療機関を受診しましょう。
「治りかけだから大丈夫」と無理をせず、
体調の変化を見逃さないことが大切です。


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