帝王切開~出産

三つ子育児

三つ子の帝王切開出産当日のリアルな体験記です。本記事では、医師である私の視点から、当日の流れ、医学的に注意すべきポイント、そして家族として手術を待つ間の心境をお伝えします。

これから多胎の帝王切開を予定されている方、家族として手術を待つ方の参考になれば幸いです。

当日の朝

その電話の後すぐに病院へ駆けつけました。

担当の先生から説明を受け帝王切開になりました。当日のおさのおなかは、こんなに人間の皮膚は伸びるんだというくらいパンパンに張っていました。時々足でけってくるのが伝わるようです。

「がんばってくるね」とおさはベッドで手術室へ向かっていきました。

私たちの親も集まりみんなで待ちます。

楽しみな不安な・・ なんとも言えない気持ちでずっと待っていました。

いよいよ

看護師さんから、「一人目の赤ちゃんが手術室からNICU(新生児集中治療室)に上がってきますのでこちらに来てください」と声をかけられました。

するとエレベーターから保育器に入った、ちいさいちいさい赤ちゃん。

こんなに小さいのに頑張って生きてるんだと思い感動してしまいました。2人目3人目と、幸い全員安定して生まれてきてくれました。

その日担当してくれた小児科医が3人も昔の職場の同僚であり、彼らも一緒に感動して喜んでくれました。

妻はとてもしんどかった帝王切開を乗り越えてくれました。

31週、第1子1400g台、第2子1100g台、第3子1100g台。

こんなに小さくても乗り越えられる医療に感謝です。

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医師目線で解説:三つ子の帝王切開とは

三つ子の出産は、ほぼ100%帝王切開で行われます。なぜでしょうか?

三つ子帝王切開が必要な理由

  • 母体への負担:3人分の体重・羊水で子宮が極限まで伸展し、自然分娩中の破裂リスクが高い
  • 胎児の位置:3人とも頭位(頭が下)になることは稀で、複雑な配置になる
  • 出血リスク:双胎よりさらに弛緩出血のリスクが高い
  • 新生児管理:早産児の可能性が高く、出生直後の蘇生・NICU入院に備えた体制が必要

手術時の医療体制

三つ子帝王切開には、通常の帝王切開とは比較にならないほどの医療スタッフが必要です。

  • 産科医:執刀・助手で複数名
  • 麻酔科医:母体管理
  • 小児科医:3人それぞれに対応するため最低3名
  • NICU看護師:3組
  • 助産師・看護師:複数名

当院でも、私たちの帝王切開時には20名近いスタッフが手術室に集まりました。

家族として手術を待つ時間の過ごし方

帝王切開は通常30分〜1時間程度ですが、待っている家族にとっては永遠のように感じる時間です。

私が実際にやったこと・思ったこと

  • 家族と一緒に待つ:両家の親が集まったことで、不安が和らぎました
  • 過度に情報を集めすぎない:医療従事者でも、当事者になると不安に勝てません。むしろ「何も考えない時間」が必要でした
  • 飲み物・軽食を準備:長丁場になることもあるので、ペットボトルとちょっとしたお菓子を持参

家族が待機する場所での過ごし方

多くの病院では家族用の待機スペースがあります。スマホの充電器、軽い読み物、お茶などを用意しておくとよいでしょう。手術後はすぐにNICUに案内されることが多いので、貴重品の管理は最小限に。

産後の母体・赤ちゃんへのケア

母体の経過

三つ子の帝王切開は通常の帝王切開より創部が大きく、回復にも時間がかかります。

  • 術後1日目:ベッド上安静、経口摂取は水分のみ
  • 術後2-3日目:座位・歩行訓練開始
  • 術後5-7日目:シャワー可、退院に向けた指導
  • 術後1ヶ月:傷の痛みは徐々に軽減

赤ちゃんのNICU入院

三つ子は早産で生まれることが多く、NICU(新生児集中治療室)に入院します。当時の3人は妊娠31週4日で生まれました。NICUでは、呼吸・体温・栄養管理が行われ、自宅で過ごせるようになるまで数週間かかります。

これから多胎の帝王切開を経験される方へ

三つ子の帝王切開は、母体・胎児ともにリスクの高い手術ですが、現代の医療体制では多くの場合、安全に行われます。担当の医師・スタッフを信頼し、ご家族で支え合って当日を迎えてください。

続きは「帝王切開後の入院生活」(リンク先は実際のURLに置き換え)で書いています。

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